スキ☆キス
一琉がズカズカと歩いて来て、私の机を叩く。
「おまっ…!チューリップ嫌いな女なんて聞いたことねぇぞ!?」
あー、残念だったね
聞いたことなくても、実際にここに居るんだよね、そんな女
それに…
「嫌いじゃなくて、苦手なの」
「どっちもかわんねーだろ!!」
「は!?変わるしっ!」
「かわんねぇ!!」
「変わっ…ふぇっくし!!!」
「うわっ、汚ねぇな!!!!」
―ドンッ
一琉は私から離れるために数歩後ろに下がると、何かにぶつかる音がした。
「あ?」
「…朝っぱらからうるせーよ」
一琉がぶつかったのは、どうやらツッチーで
ちょうど今登校して来たらしかった。
「うるせーと思うなら聞かなきゃいーだろーが」
一琉はフンと鼻を鳴らし、腕を組んで偉そうにツッチーを睨む
「聞きたくなくても聞こえんだよ、雑音が。」
そして睨み合う二人…
あーぁ、また始まった…
まぁどうせ、ツッチーは一琉なんか相手にしてないんだろうけど