スキ☆キス
「あー…ツッチー、今二人が言ったこと、気にしなくていいから」
前はちょっと私のこと好きなのかなとか、イタイ勘違いをしてしまったけども
どうせ、そんなはずないし。
「…気にすんだろ」
「うん、そうそう、気にしないで…ってえ?」
「俺も、好きだし?」
「………………」
そうサラッと言ったのは、間違いなくいつものツッチーで…
「なっ…!」
クラスが騒がしくなる
あ、そういえば結構人居たんだっけ、なんて今更思い出して顔が赤くなってみたり…
てかちょっと…!その前に!!
なんで疑問系!?
『好きだし?』
って、おかしくない!?
「そういうことだから、キューピッド禁止」
ツッチーは一琉にそう告げると、何事もなかったかのように自分の席に着いた。
ま…まじっすか。
それからというもの、その日は廊下を歩く度に色んな人に指をさされて
私は一気に注目の的。
たぶん、達海やツッチーも…
噂が広がるのは早いなと実感した。