スキ☆キス
《第4章》
ずっと友達
無理、全然眠れなかった
「ハァ…」
「どしたのぉー?ため息なんかついてぇ」
私の顔を上目づかいで覗き込むクミタン
言わない…
一琉のいい所を探そうと思って悩んでて眠れなかったなんて
クミタンには絶対に言えない…
「ふぅん、イッチーのことかぁ」
「えっ、なんでわかったの!?」
「イッチーのことはもちろんだけどぉ、イッチーのことを気にかけている人のことも、玖海にはまるわかりなんだよぉーう」
すごい!すごすぎるっ
てかもう怖さすら感じるよ、クミタン。
「まぁ、要するにエリリンはイッチーが好きになっちゃった、ってことだよねぇ?」
「はっ!?ないないっ!まだない!!!」
「へぇーまだ、ね」
怖いくらいの笑顔でクミタンが言う。
一琉なんか好きになったら、この人を敵に回すことになってしまう…
そんなの命が持たない!!
「イッチーのことなら玖海の方がよぉーく知ってるしぃ、いつでも相談のるよぉエリリンっ」
だからその笑顔が怖いんだってば!!!