スキ☆キス
えー…と……
ここはドコ?
方向も確認しないで走ってたから、完璧に迷子になってしまった。
キョロキョロと辺りを見渡して見ても、見覚えのある建物は見つからない
「つかれた…」
膝を抱えて道の真ん中にしゃがみこむ
足痛いしもう歩きたくない
てか、それより私さっきツッチーになんて言った?
ハッキリと覚えてないけど、きっとひどいこと言った。
ツッチーは、私のことを心配して言ってくれただけなのに…
「…謝んなきゃ」
「仁篠…?」
えっ…
私の名前を呼ぶ声の方を見ると、一人男の人がいた。
「足達くん…」
髪型や雰囲気が変わって、最初はわからなかったけど
にこっと笑うその笑顔は、間違いなく足達くんのものだった。
私のせいで別れてしまった
美奈の…初めての彼氏。