スキ☆キス
「誰のせいで俺達が別れたと思ってんだよ。お前が現れなきゃ、今頃あの女とうまくいってたんだよ」
言われた言葉が、胸に突き刺さる
確かに…
私のせいで…
「せっかく、いい金ヅルだったのによ」
「なっ…!美奈に貢がせてたの!?最低っ」
「最低なのはお前だろ?」
信じられない、こんな男だったなんて
別れて正解だよ、美奈!
なんて、私が言う権利なんか無いけど…
「俺さぁ、お前とのキスが忘れらんねーんだよ」
ゾワゾワっと全身に鳥肌がたつ
気持ち悪い…
もっと男前な人とかに言われたんなら、少しはキュンとするんだろうけど
なんだろう、この不快感
「だから、いいだろ…な?」
そう言いながらだんだんと顔を近付けてくる
なんの"な?"だよ!!?
「嫌っ…!」