スキ☆キス
 


達海がスッと手を挙げる。



「ねねっ、1個質問してもいー?」

「なに…?」

「ちなみに、俺のってどぉ?」



自分の唇を指差して言う。

私は一瞬だけ目を見て、すぐに下を向いた。



「だっ…大好物です」



なぜかハッキリと、そう言ってしまった。

てか大好物って…

食べ物じゃないんだから



「ほんと?やったー」



あれ…引かないの?



「リアクション、おかしくない?」

「えー?なんで?
自分の顔のパーツほめられてるってことじゃん?嬉しいし」



そう言って達海が口の両端をつり上げて笑う



「…まぁ、俺もびびったけど引きはしねーよ」



ヒョウ柄男はフンと鼻を鳴らす



「ありがとう…」



そんな風に言ってもらえるなんて、思ってなかったから…

なんだろう

すごく、嬉しい。



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