スキ☆キス
私に邪魔する権利なんか、
止める資格なんかない
「それ、あげる
当然協力もするしっ」
思ってもいないことを、言った。
ほんとは、すごくすごく嫌で
けど…
「ほんと!?ありがとう!!!」
だめなんだ、私
美奈よりも幸せになっちゃ…
なろうと思っちゃ、だめなんだ
「美奈には、幸せになってもらいたいし」
私は、そのくらい
最低なことをしたんだから。
容器の中のジュースを、一気に飲み干す。
それから、頑張って笑顔を作った。
「頑張ってね!」
美奈にも、自分にも嘘をつく。
そんな自分が、嫌い。