スキ☆キス
守りたい
携帯がふるえる
開くとあの子からのメール
「タツミンー
やっぱり写真なかったらしいよぉ」
寝ぼけながら歯をみがいている兄弟に向かって言う
「ほふぇ、マジかよ…」
朝っぱらから、盛大に落ち込んでる
そんな兄弟の肩に肘をのせた
「ねぇねぇ玖海さぁ、いい考えがあるんだけどぉー…」
「…なぁ、なんで俺までついてこなきゃなんねーんだよ」
ツッチーが物凄いめんどくさそーな顔して俺を睨みつける
「だって俺、エリーの友達の顔ハッキリ見てないからわかんねーし、でも玖海来れないってゆーし、ならツッチーかなって」
「意味わかんねぇよ」
今朝、歯をみがいてた時に玖海に言われた。
『きっとエリリンが写真あげた相手はぁ、最近イッチーに近づいてるあの女だと思うんだよねぇ
だからぁ、帰りにでもタツミン取り返しに行ってきなよぉ』
そんなわけで俺とツッチーは今、その女の子の学校の門の前にいるってわけだ。