スキ☆キス
 


「エリーっ!!!」



―ドンッ



「うはっ!」



久々に背中にズッシリとくる重み



「た…つみ…」

「エリーにいい物あげるっ!」



後ろを振り返ると、物凄くいい笑顔の達海。

達海は鞄からゴソゴソと何かをあさり、取り出すと、私にそれを渡した。



「これ…」



手の中の写真には、私と一琉が写っていた。



「あの子が見つけてくれたんだよ、写真!」



そう言ってニッコリと笑う



「イッチーのことさ、思い出にすんにはまだ早いんじゃないかなぁ…?」



達海…



「こーやって、大切な物が見つかったってことはさぁ
きっと、神様がまだ諦めんなって言ってんだよ」

「そう…なのかなぁ?」

「ん、絶対そう!」



なんでこんなに優しいんだろう

なんでこんなに優しくしてくれるんだろう


私が好きなのは、あなたじゃないのに…



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