スキ☆キス
 


手の中の写真を眺める

写真を見つけてきてくれたのも、諦めるなって言ってくれたことも、本当に嬉しかった。


けどね、達海…

また同じことを繰り返す勇気は、私にはないんだ

大切な人の大切な人を奪うなんて



「ありがとう、達海
でも私もう美奈を傷つけたくない…」

「あんたやっぱバカだな」



今まで黙って座っていたツッチーが、口を開く



「気使って、そんなん本当の友達って言えんのかよ。
あの女とちゃんと友達なんだろ、なら遠慮なんかしてんじゃねーよ」

「そんな簡単に言える問題じゃないもん」

「じゃあ話せよ
ちゃんと話してわかってもらえよ」



話せ、っていったって…



「今までの俺は、人に干渉されんのとかうぜーし、人と話したりする時間とか勿体無いってずっと思ってた。
けどそれを変えたのはあんただろ」



私…が……?



「お前、めげねーじゃん、何度突き放しても。
それがあんたの唯一の良いとこなんじゃねーの?」



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