スキ☆キス
 


待ち合わせ場所のファミレスに着くと、美奈はもう席に座っていて

私は慌ててその向かいの席に座った。



「ごめん、自分から呼んだくせに待たせて…」

「ううん」

「……………」

「……………」



い、言わなきゃ



「美奈、私っ…」



膝の上に置いてある手をグッと握る

私…は……



「一琉が好きなの!!」

「………何それ」



クスッと小さな笑い声が聞こえる



「美奈…?」



まっすぐに美奈の顔を見る。



「そんなの、知ってたよ?
だから私も一琉を好きになったんじゃん」



やっぱり…

あの時言ってたことは、本当だったの…?



「そう…だったんだ……」



美奈は、私と同じことをしようとしてたんだ。

でも私に恨む権利なんかない

自業自得なんだから



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