スキ☆キス
「でも、間違ってた」
「え?」
「あたし、エリがやりたくてやった行為なわけじゃないって、知らなかったから…なんか、うまく言えないけど……」
美奈…
「でもっ!エリも何で言ってくんなかったの!!
言ってくれたら、あたしだって…」
「ごめん、私…」
「あたしたち、友達でしょ!?」
友達…
今でも、そう思ってくれてるの?
「てゆーか、あたしはこれから、ちゃんとエリと友達になりたい。」
何でも言いあえるような、そんな関係を築いていきたい、って美奈は言った。
「いいの…?こんななのに…私…」
「それはあたしも一緒じゃん」
どうしてすれ違ってしまったんだろう
言葉にしなきゃ伝わらないって、最初からわかってたのに
「友達になろう、エリ」
はい、と美奈がジュースの入ったコップを私に渡す。
私は涙を拭いながらそれを受け取った。
「ありがと…美奈っ」