スキ☆キス
 


「つーかさ、俺ら全くわけわかんないんだけど」



頭をかきながら達海が言う。



「…コイツはどうでもいいっつったんだよ、自分以外の奴のこと」



え…



「そんなっ!ツッチーみたいなこと、クミタンが言うわけないじゃん!!」

「おい、それどーゆー意味だよ」



物凄い形相でツッチーに睨まれた。



「あー、もう面倒くさいなぁ」



そう言いながらクミタンが後ろ髪をグシャグシャとかく。



「言ったけど、それが何」

「うわっ、コイツ!開き直りやがった!」



一琉が目を見開いてクミタンを指差す。

人を指でさすな



「どういうこと、クミタン?」

「ごめんねぇ、エリリン
玖海、エリリンのこともイッチーのことも、一度も友達だなんて思ったことないんだぁ」



にっこり笑ってクミタンが言う。



「クミタン…?」

「じゃ、ばいばーい」



片手を振りながら教室を出ていくクミタン

突然のことで、何がなんだか…



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