スキ☆キス
追いかけなきゃ
そう思ったのは数分たってからだった。
「待ってクミタン…っ!」
「ほっとけよ、あんな奴」
眉間に皺を寄せながら一琉が私の腕をつかむ。
ほっとけるわけないじゃん
ちゃんと話さなきゃ、相手の本当の気持ちなんかわかんないって、知ったばかりなのに
「じゃあ、一琉も私のことほっといて!」
つかまれている腕をおもいきり振り払って、教室を飛び出した。
「んなっ…!?
なんだよアイツむかつくっ…」
わけわかんねぇ
せっかく俺が忠告してやってんのに!
っつーかアイツ!前に俺に話あるとか言ってなかったか!?
あれはどーなったんだよ!?
一人で色々と考えていると、達海が俺の肩をポンと叩いた。
「まぁ玖海もやっと素直になったんだし、イッチーも自分の気持ちに素直になりなよ?」
「はぁ!?」
「…いい加減鈍すぎて腹立つ」
「はぁあ!?」
どいつもこいつも、わけわかんねぇな全く!!