スキ☆キス
 


「ほら、あの子…ストーカーさんいたでしょ?
クミタンは誰にも好かれようとしてないのに、自然と好かれてた。
それは自然と、クミタンの魅力が出ちゃってたんだと思う。」



だから、自然と好かれた



「ありのままのクミタンを好きになってくれる人ってきっと山ほどいるよ
だって、その、朱里さんだけが世の中の女性、ってわけじゃないでしょ?」



じゃなきゃ私とか女性じゃないことになるし



「あ!もちろん、私だってクミタンに魅力感じてるよ?
だって好きじゃなきゃ友達じゃないし、惹かれる部分がなきゃ好きじゃないもん!!」

「……ありがと」



眉毛を下げて、クミタンは笑った。



「なんか…うまく言えないけど…うん、だから…人のこととか、人を好きになることを、どうでもいいって思って欲しくない」



だってそんなの寂しすぎる

人を好きになることを諦めるなんて、もったいなさすぎる



「まだまだ人生これからだ!!!」



私は天井に向かって力強く握った手を上げた。



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