スキ☆キス
「え、ちょっ、は?
玖海おまえっ…コイツが好きって…」
一琉が手をふるわせながら私を指差す。
「うん、友達として好きだよ?」
「じゃあ…キュッ…キュキュキュ…」
「あぁ!それね、冗談だよ」
「なっ…!!!」
クミタンの言葉を聞いて、一琉の目はますます大きく開かれた。
「だってー
イッチー超鈍感なんだもぉんっ」
「俺を…騙したな!?」
「勝手に"恋の好き"と勘違いしたのはそっちじゃん」
いたずらっぽく笑うと、クミタンは一琉の耳元でそっと何かを呟いた。
「………っ!!?」
途端に赤くなる一琉の顔
なにを言ったの?
「じゃ、俺んちあっちだから
あとは二人で帰ってね、ばいばーい」
「え、あ、ばいばーい?」
とびきりの笑顔を残して、クミタンは去っていった。