スキ☆キス
 


「エリリンってイッチーと仲いーよねっ?」



そんなことを聞かれたのは、入学2日目

教室に入った瞬間の出来事。



「え?」



エリリン…って、私?

ってかこの子は誰…?

目の前の女の子は、ふわふわとした巻き髪を揺らしながらさらに顔を近づけてきた。



「ねぇっ、仲いーんでしょお?」



でもこの顔、どこかで見たことある気が…

それに、この唇…



「好み、かも」



頭が朦朧としてきた…

やばい、キスしたいかも



―パンッ



目の前で両手を叩かれて慌てて我に返る。

そこにはにっこり笑った達海がいた。



「エリー目覚ました」

「あっ、ありがとうございます達海様ぁっ!!!」



危なかった…

私は膝におデコがつくくらいまで頭を下げた。



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