スキ☆キス
 


「あはっ」



女の子は手を口にあてて笑う



「エリリンて変ーっ」



あれ…

この笑った顔…

達海と、女の子を交互に見てみた。

やっぱり…


「似てる、達海と」


私は女の子を指差して言った。

女の子は一瞬目を丸くして、またすぐに笑顔に戻ると

達海の腕に自分の腕を絡ませた。



「当たり前だよぉー
だってークミタンとタツミンは双子だもぉーんっ」

「そゆことーっ」



クミタンて…

タツミンて…

二人とも、変な呼び名をつけるのが好きなんだ。

やっぱり、双子なだけあって似てるとゆーかなんとゆーか…



「ってえ、双子!?」

「エリー、リアクション鈍っ」



< 23 / 208 >

この作品をシェア

pagetop