スキ☆キス
悪戯少年
「そいやエリーって、彼氏とかいたことあんの?」
玄関で靴を履きながら達海が聞く。
時は放課後
結局、今日からは達海が送ってくれるみたい。
「うーん…正直、今まで付き合ってた人は何人かいたけど…
なぜだかキスしたらその人から興味が無くなっていくの」
靴箱を閉めて、下を見た。
「結局、その人の唇が好きで付き合うみたいなのがほとんどだったし…だから手に入れたら、もう満足ちゃうのかも」
よく考えたら、私って本当最低な女だと思う。
なんで、私ってこんななんだろう…
「エリーって
俺に、興味ある?」
「え?」
「あ、じゃなくてー
少しでも俺のこと好き?」
首を傾けながら達海が聞く。
そんなの…
「当たり前じゃん、だってここに来て初めてできた友達だもん」