スキ☆キス
 


クミタンは、一琉のことになると性格が変わる。



「玖海、お前の友達か?」

「違うよぉーっ…むしろ敵。」



そう言ってクミタンは紙をくしゃくしゃに丸めた。

こわっ…恐いよ!!!

だって後半、声のトーンおかしかったよ!?



「…てか、一琉にラブレターとか何かの間違いじゃないの?」



一琉が好きなんてそんな物好き、きっとクミタンくらいしかいない。

それに今時、ラブレターって…



「ふっ…自分がモテないからってひがむなよブス」

「なっ…!?」

「そーだよエリリン」



クミタンまで…っ!



「エリーは可愛いよ」



こちらもいつの間に現れたのか、達海が隣に座ってにこっと微笑む。

さすが達海、見る目ある!



「は?バカかお前、目腐ってんじゃねーの」



ひどっ!普通そこまで言う!?



「ねぇ…クミタンって一体、こんなののどこがいーの」



私は小声でクミタンに言った。



「えー全部だよぉ」



ごめん、

私なら全部無理。



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