スキ☆キス
 


「ふーん、そうなんだ」



顔は見れないけど、男の子の声が笑ってる。

とりあえず、納得してくれたみたい。



「俺のことは達海(タツミ)でいいから。よろしくエリー」



見ると男の子は

サラサラの黒髪をワックスでクシャクシャに立てていて

グレーのセーターに、シャツのボタンを何個か開けてネクタイを緩く結んでいる

目はぱっちりとした二重で

鼻だってスーッと高い

唇は……



―ドクッ


「や…ばっ…」



私は直ぐ様達海から目を反らした。



「どうしたの?」

「……うっ…うん、いやよろしく!よろしくね!!」

「……………?」



やばい…
超、タイプなんですけどっ…



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