スキ☆キス
「嘘だぁー…」
自分よりかわいい男の子だなんて、絶対に認めたくない!
「残念だけど本当だよ、エリー」
慰めるように達海が私の肩をポンと叩く。
「エリリンそんなショック受けないでよぉーっ」
そんなこと言われましても…
女の子だと思っていた子が実は男の子だったんだよ!?
ショックすぎるでしょ!!
「じゃあ、騙してたお詫び…」
クミタンはそう言うと、私に抱きついて、唇にキスをした。
「クミタンからのチューのプレゼントだよぉ」
「なっ…!玖海お前…」
「ずるーい
俺だってまだなのにー」
「……………」
この高校に転校してきて…
初めて、男の子とキスをしました。
「えへっ」
目の前にいるクミタン…いや、玖海くんは悪戯をした子供のように無邪気に笑っていて…
その後私は、あまりのショックに気絶をしたのでした。