スキ☆キス
繰り返し
「玖海が悪いんだから玖海が運べよ」
「えーっ!クミタンか弱いから無理だよぉ
それにエリリンなんか見た目より重たそうだしぃ」
「じゃあ仕方ない俺が…」
「イッチーはだめぇー!」
「わかったよじゃあ俺が行くよ」
「タツミンむっつりだから女の子と2人にするのは危険だよぉ」
「何言ってんだよ
それはそっちじゃん!」
倒れて頭がぼんやりしている中、教室でギャーギャーと3人が騒ぐ声がした…気がした。
気付くと私は保健室のベッドで寝ていた。
「ん…」
寝返りをうって目を擦る。
目の前…つまり、隣のベッドにはすやすやと眠る槌谷くんの顔があった。
「……………」
「……………え?」
ガバッと起き上がる。
その音で、間もなく槌谷くんも目を覚ました。
「…起きたか」
うん、起きたよ
…じゃなくて
「なんでいっつも脱いでんのーっ!?」