スキ☆キス
それよりもしかして…
「運んできてくれたのって、もしかしてもしかすると槌谷くんだったりしちゃう感じ?」
「……まぁ」
そう言うと槌谷くんは、嫌味かってくらい深いため息をついて、自分の肩を叩いた。
すみませんね!重くてね!!
「ありがとうございます」
ベッドの上で正座をしながら頭を下げた。
「…そういえばあんたさぁ、いつまでここに居る気?」
「え?ここって…保健室?」
「あんた、この高校で6校目なんだろ?」
私の話を流して、話を続ける槌谷くん。
「えー?もしかして人に興味ありませんって顔して調べてんのー?ぷっ…」
「…あいつが勝手に話してたんだよ」
わかってる、たぶんあいつっていうのはきっと達海のこと。