スキ☆キス
「…一校も二校も変わんねーじゃん。早く転校すれば?」
「えー!!なんでそんなこと言うのー!!?」
ベッドの上でバタバタと手足を動かす。
なに、私そんなに嫌われてるの?
「俺が、迷惑だからだよ
なんかいい加減、うざいし」
だから重たい思いさせたのは謝ったじゃん!
私はその場で腕を組んでほっぺたを膨らませた。
槌谷くんって、心狭すぎっ
私がムスッとしていると、槌谷くんは1回ため息をついてから続けた。
「…あいつらだって、今は転校生が珍しいからあんたにかまってるだけ。そのうち飽きられんのがオチだろ」
槌谷くんの言葉が、頭の中で引っかかる。
結局…
みんな私から離れていくんだ
「わ…かった…」
私はベッドから下りると、すぐに保健室を出た。
本当は、わかってた。