スキ☆キス
 


唇、が……



「エリー?」



ぼーっとしていると、目の前にドアップの達海の顔があった。



―ドクッ



だからやばいんだって



―ドクッ



そんなに近づいたら…



「きっ…」

「き?」



そこまで言いかけて、すぐに我に返る。

危ない、また…退学になったら……



「エリー?」

「私に近づかないでっ!!」


―ドンッ



私が押したせいで、床に尻餅をついている達海

みんなが私を見る



「あっ…あの……」

「俺は大丈夫だから気にしないでいーよ」



達海は立ち上がって制服についたホコリをはらう。



「すっ!すみませんでしたぁっ!!」



私はそう叫んで教室を飛び出した。



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