スキ☆キス
次の日の朝、教室に入ると、槌谷くんの机の前に立った。
ゴホンと一回咳払いをすると、槌谷くんは驚いた顔で私を見た。
「と、ゆーわけでっ
私を必要としてくれている人がいる限り、もう少しここに居ることにしました!」
私自身も、まだここに居たいしね
「ごめん、自分勝手で。
あっ、でも安心して!!なるべく槌谷くんには迷惑かけないようにするから!!!」
じゃ、と言って自分の席に着いた。
槌谷くんにとっては私の存在自体が迷惑かもしれないけど
でも、悪いけど今は自分勝手にさせてもらうことにした。
「…本気にしてんじゃねーよ」
「え?」
見ると、さっきとは逆に槌谷くんが私の机の前にいた。
「別に、思ってないし
あんたに居なくなって欲しいとかそんなん」
じゃあ、あれは本気じゃなかったの?
「言ったろ、どーでもいいって
だから好きにしろよ、俺には関係ないし」