スキ☆キス
 


一琉の影響で…

そして、人というのは噂をするとやってくる

今日もズカズカと足音を立てて教室に入ってきた。

一琉は目の前で止まると、私の腕を引いた。



「おい!お前ちょっと来い!!」

「え、やだ…」

「イッチーから呼び出しとかエリリンずるいよーぅ」



一琉がいるから口調はいつも通りだけど、クミタンの目は物凄く恐しかった。



「え、まっ…
本気でやなんですけど」

「いいから早く来い!!」



絶対後からもう一人からも呼び出しくらうって…

私はそう確信つつも、やっぱり男の人の強い力には敵わずに一琉に引っ張られて教室を後にした。










教室を出て、なぜか玄関まで連れて来られた。



「なんすかマジで」



私は面倒くさそうに自分の髪の毛を指に絡ませて言った。



「これを見ろ」



そう言って一琉は自分の靴箱を開けた。



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