スキ☆キス
俺を守れ
ヒョウ柄の自転車の後ろに一琉を乗せて、帰り道を走る
結局ボディーガード?やらされてるし
重いし…目立つし…
なんか体力的にも精神的にも限界なんですけど
「だいたいさぁ、なんで私なの
クミタンとかに頼めばいーじゃん」
彼ならきっと喜んで引き受けてくれるはず
「あいつは男のくせにか弱いから無理だろう」
「か弱いって…」
"裏"のクミタンは強そうですけど?
「俺の知ってる奴を思い浮かべたら、お前が一番こういう役回しに最適だと思ってな、ほら喜べ。」
いや、なんか喜べないっていうか…
喜んじゃいけない気がするのは私だけ?
「あ、そこ右な」
「……はーい」
一琉の指示でのろのろと自転車をこいで右に曲がる
もう足パンパン…
「止めろっ!!!!!!」
急に一琉が大声で叫ぶから、思いっきりブレーキを握った
「なっ、何!?
なんかあったの!!?」
「着いた」