スキ☆キス
 


私は二人に冷めた視線を送った。



「ハァ…わかんねぇのかよ、変装だっつの
これで誰も俺だってわかんねーし、後つけられる心配もねーだろ」

「さすがイッチー!頭いいよぉー!!」



いや、あの逆に目立ってバレるって

しかも…1番重要な問題点があると思うんですけど…



「あっ、でもきっとイッチーのヒョウ柄でバレちゃうよぅ」



私の思っていたことを代弁するかのように、クミタンが一琉のネクタイを指差して言った。

一琉は1度鼻で笑うと、鞄から新たなアイテムを取り出した。



「そう言うだろうと思って代わりのを用意してある」



そう言って一琉が見せたネクタイは

白と黒の…

ゼブラ…柄……?



「草食動物!!?」



いいのそれで!?

いやっ、てか普通のネクタイにしろよ!

なぜアニマル柄にこだわる!?



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