スキ☆キス
「なっななな何言ってんのっ!?バカじゃない!?」
「え、でも顔赤いよ?」
「なっ、これは…!」
ははん、図星か
「えー玖海のことが好きなのぉ?」
「だから違うっつってんじゃんバカっ!!!…あ………」
あーぁ、クミタンにバカって言っちゃった。
「あ…えと……っ
ごめんなさい!!」
女の子は涙目になりながら、バタバタと教室を出て行ってしまった。
「あーぁ…
行っちゃった」
「結局あいつの目的はなんなんだ」
「わかんないよぅ」
ぐだぐだなまま、チャイムが鳴って、一琉は自分の教室に戻って行った。
1時間目の授業が始まって、ぼーっとしていると、廊下を物凄い勢いで走っていくさっきの女の子を見かけた。
足速ぁ…
じゃなくてっ!
女の子の手には確か大きな紙袋が握られてた…
あれ、なんだろう?