スキ☆キス
 


「ふふっ…ふはははは!」

「え」



突然、女の子は悪の大王の様に笑い始めた。



「あなたたち、どうやら勘違いをしてるみたいだけど、これはストーカー行為じゃなくてアイツに対する嫌がらせ!!」



嫌がらせ…?



「誰かに追われてる恐怖心で精神的にアイツを追い詰めてやるのっ!!」



女の子はそう言うと、グッと高く片手を握り締めた。



「どうしてそこまで…」

「決まってんじゃん!玖海くんが好きだからっ」



やっぱり

さっきは違うって言ってたけど、本当はクミタンが好きなんだ。



「そう、あれは入学式の日…クラス分けの紙が玄関に貼り出されていて、私のクラスの所を何分もずっと凝視してる可愛らしい男の子がいたの、それが玖海くんだった」



女の子はまたうっとりと天井を見上げながら語り始めた。



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