スキ☆キス
 


「一琉は女心がわかってないからそんなことが言えんの!」

「そんなめんどくさいことわかりたくもねーけどな」



むっ、かつくー!!



「まぁ、お前には今回迷惑かけたし…礼くらいは言ってやるよ」

「え」

「どーもな」

「え!?」



なっ…なになになに!

あの一琉がどうしちゃったの!!



「え、もしかしてお礼ついでに何かくれたりする!?」


そう言って両手を前に出すと、それを片手でバシッと叩かれた。



「やんねーよ!調子のんなっ!!」

「えー
そこをなんとか一琉様ぁー」

「なっ」

「よっ!かっこいい一琉様っ」

「…ふっ…しょーがねぇなぁ」



一琉はそう言うと前髪をかきあげた。

ふふふ…まさに"猿もおだてりゃ木に登る"ね。

一琉の場合、猿じゃなくて豹か。

まぁ、そんなのどうでもいい…



「やったあ!オゴリ決定!!」

「は!?」



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