スキ☆キス
じとっとした視線を送っていると、目が合った。
それと同時に、ツッチーの綺麗な形の唇が動く。
「今から言うこと覚えておけよ」
「え、あ、うん。わかった!」
突然の指令に戸惑いつつも、その動きとそこから発せられる音に集中する。
「黒目がちな目、色白、変人、お人好し、単純バカ」
………は?
「え、何かの暗号?」
「あんただけに1回しか言わねーから」
「えっ無理無理
覚えらんないしっ!!」
立ち上がってどこかに行こうとするツッチーの腕を掴んで必死に止めた。
「ってか!どこ行く気!?
まだ好きなタイプ聞いてないんだけどっ!」
せっかく出来た本物の女友達に嫌われたくないしっ
「言ったろ、1回しか言わねーって」
「えー!今のってそうだったの!?」
完璧、唇に夢中で適当に聞いてた…