スキ☆キス
「ほんとにいいのぉ?」
「俺にはそうするしかないんだっ…!」
いつも通り教室に入ると、クミタンと一琉がなにやらコソコソと小声で話していた。
一体なんの話…?
私はバレないようにそっと一琉の背後に回ると、トンと肩を叩いた。
「ちょっと一琉!
さっきの何なのっ」
「わぁ、エリリンだぁーおはよぅ」
「な、お…ぁ…う…ぇ」
クミタンはいつものようにあいさつをしてくれて、だけど一琉は変な言葉を発しながら、挙動不審にドアの方ばかり気にしていた。
「おまっ…ふざけんな!俺に話しかけんなっ!!」
「はぁ!?」
何、近寄るなの次は話しかけるな?
「なんでっ!?意味わかんない!!」
「なんでもだっ!
とにかくっ、今日からお前とは絶交だからな!!」
そう言い捨てて、一琉は教室を出て行ってしまった。
何なの…何なの絶交って!?
「ガキっ!!!」
私が何したって言うの!?