プリンセスゲーム
まばゆい光に意識が浮上する。

お父さんとお母さんの葬式で疲れた体は夢さえも見せてくれなかった。

疲れて重い体を起こせば

「おはようございますお嬢様」

いきなり聞こえた男性の声に部屋を見回す。

知らない部屋。

知らない風景。

知らないベッド。

知らない…

叫ぶより早く羽根のように軽い布団をかき集めた。

「おはようございます…」
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