プリンセスゲーム
ドレスにつられてとんでもない約束しちゃったけど…

「ワルツマスター出来るとおもう?」

薬箱を片付けた後に冷たいオレンジジュースを出してくれた。
モチロン果汁100%。
「お嬢様なら当然マスター出来ますとも」

忠実な執事はそう励ましてくれるけど、約半年あるんだから…
私の標準的な運動神経でもなんとかなるかもしれない気がしてきた。

「頑張ってなんとかしましょう!」

頑張るのは苦じゃない。
努力するのも嫌じゃない。

何もしないで泣き寝入りするマネだけは嫌だから

「飯田さん、サンダルだけど、足の運びだけ今日中に覚えておきたい。
どうせ、今日の予定は何もないしね!」

言えば飯田さんは嬉しそうに返事をしてくれた。

「はい。お嬢様」
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