プリンセスゲーム
「まずは、わたくしは飯田渉と申します。
正しくは昨日よりお嬢さまの執事を任せて頂きました」

「執事さんですか」

渋谷にいる時給制の人達とは違うみたい。

「飯田とお呼び下さい」

「は…い」

紅茶を飲みながら状況を確かめ

「あの…」
「はい、お嬢さま」

返事が早く、質問が頭の中でまとまってない。
紅茶を一口飲んでごまかし、私は大切な事に気が付いた。

「あの…服なんですが、いつ着替えたんデショ」

「お疲れのようでしたので、わたくしどもがお召し物を変えさせて頂きました」

にっこりと笑う笑みに声を出さずに悲鳴を上げた。
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