プリンセスゲーム
ゆっくりとお風呂に入っていればドアの外からノックの音。
裸なのに何事?なんて慌てるも、

「少しは温まったかな?」

女の人の声だった。

「コンビニで買って来たんだけど良かったら使って」

「あ、ありがとうございます」

そして遠ざかる足音。
凪君の家庭の事情は分からないけど、恋人かな?なんてまずったと思いながら温まった体をお風呂から出れば、凪君から借りた服の上にコンビニの袋。中身は…

「パンツと靴下」

確かに泥だらけの靴下は嫌だけど…
親切には文句は言っちゃいけないとピンクのストライプのパンツに足を通した。
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