プリンセスゲーム
「がーっ!!
なんっつー腐ったヤローだ、ぁあ!?
こんなかわいい子のフィアンセに選ばれたくせに、ぶん殴りに行くぞ!!」
「青山君殴りにいくのはダメだよ」
立ち上がり本当に殴りに行こうとする青山さんを天宮さんが慌てて止める。
あまりの勢いに
「凪君どうしよう」
雰囲気に負けて私まで動揺すれば少し考えて携帯を取り出した。
そして最小限の動作で相手を呼び出す。

「父さん?
忙しいところ申し訳ないですが話し聞いて下さい」

確かアメリカに行くような話ししてたような…
呆気にとられている間に私の長い説明を正しく説明する。
携帯でアメリカに電話。
幾らかかるんだろう…
金持ちの感覚ってやっぱりわかんないって再度確認した。

「椛さん、電話代わってだって」

突然手渡さられた携帯に思わず硬直したのは仕方ないだろう。
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