プリンセスゲーム

インターフォン越しにここに入れない見事なまでの理不尽な理由を堂々と述べ

｢翠翔のバカから大体の話は聞いた。それで椛って言うのはお前だな。
お前に伝言がある｣
｢伝言･･･ですか｣
｢ああ、シドが、あいつの秘書が調べたんだが、お前の家の業績不振はお前の父親の弟、叔父だな。社長と言う器もないくせに無理に合併したり会社を形だけ大きくするものだから実力が共わなくって株価が急落している。鹿野の御仁が動いて辛うじてのっとられないくらいでもっている状態だが、問題は上條だ。
上條から株の譲渡と婚姻による結束を条件に融資を受け入れる事になったのだが、上條事態があのクソが役員について融資の焦げ付きやら株の取引失敗、そんなスタンドプレイの連続に破産寸前なのは知っていたか?｣

インターフォン越しの声は沈黙をしていた。

｢親からマンションを買ってもらって大学に行って女を家に連れ込んで遊んでいるのなら知らないだろ?呆れた者だ。あのクソの弟だけある｣

罵詈雑言を一方的に吐き続けるもまだ納まらないらしい。