ROCKな人魚姫《後編》
「うん。いいよ。」
冷静に返事をしたが、体は嘘がつけない。
ユウに差し出した手はわずかに震えてしまっているし、体中が熱を帯び始め鼓動が早くなっていく。
だって、一口飲むってことは・・・
間接キスじゃないですかっっっっっ。
ユウに触れるだけで緊張してしまうあたしがっっっ。
こんな明らかな動揺がバレてはいけないと、冷静になろうとしてみるが、あたしが落ち着く様子は全く無い。
とにかくここはユウに気づかれていませんように。
そう願うばかりだ。