ROCKな人魚姫《後編》


「うん。いいよ。」



冷静に返事をしたが、体は嘘がつけない。




ユウに差し出した手はわずかに震えてしまっているし、体中が熱を帯び始め鼓動が早くなっていく。


だって、一口飲むってことは・・・




間接キスじゃないですかっっっっっ。



ユウに触れるだけで緊張してしまうあたしがっっっ。



こんな明らかな動揺がバレてはいけないと、冷静になろうとしてみるが、あたしが落ち着く様子は全く無い。


とにかくここはユウに気づかれていませんように。


そう願うばかりだ。




< 17 / 20 >

この作品をシェア

pagetop