『liar』
それから勉は、幸子と暮らす様になった。

もちろん、ユキとマキも一緒に。



ある日“子供会”の、親子で参加する行事があった。

本来なら、幸子が参加するべきイベントに、ユキとマキ、勉の三人で参加する事になった。


巨大な室内プールがあり、温泉も完備している“レジャー施設”

親子で行動する事が原則だった為に、マキが行けない場所へは、行かせて貰えない。


「よーし!みんなで温泉に入るぞ」

勉の言葉に、飛び上がってまで喜ぶマキ。


ユキは四年生。


同じ年齢の子より背も高く、体も変化してくる年頃。


父親でもない勉はもちろん、知らない男の人と一緒にお風呂に入る事など、考えられない。





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