『liar』
俊弥は、ユキをガラス細工の様に、扱った。
あくまでも、泣き叫んだりされるのは、嫌だったのだ。
初めて触れる男を、ずっと忘れない様に。
そっと、そっと………
まだ、大人にはなりきれてない、それでも全くの子供でもないユキの身体。
俊弥の目は、ユキの身体以外、何も写していない。
「キレイだ…。
もっと、見せて……」
もう、女だ。
俊弥の興奮は、とどまる所を知らず、ユキの身体の隅々までを見て触り、口付けをした。
他人に触れられる、初めての感覚。
優しい俊弥の指、唇。
「………んっ………」
ユキは、小さく声を出し、身も心をも、俊弥に任せていた………