『liar』
年頃の娘の扱い方が分からず、義勝はユキとゆっくり会話をする事が出来なかった。


義勝自身、世間から褒められる職業についている訳でもないし、病気を患った事もあり、その“極道”の世界でも、一線を外れて居る。


物事が分かる年頃になって来たユキに、どう接していいか分からず、週に一度“食費”として渡す“お金”だけが、唯一の親子の繋がりだった。


そしてユキの方も、無理をしなくて澄む義勝との生活に、次第に慣れて行くのである。





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