また、君に恋をする
お兄ちゃんが好き…?

私は兄に恋をしていた?

日記を読むのが怖くなりながらもページをめくる。

勇人を好きな気持ちに気付いた由紀の戸惑いや苦しみ、切なさが続く。


『お兄ちゃんの手に触れた。

今まで普通にしてた事…

なのに心臓が爆発しそうで、まだドキドキしてる。』


『お兄さんに女の人からの電話…

お兄ちゃんの同級生の和美さん。

すっごい美人…

お兄ちゃんとお似合い…

だから嫌い』


『私は妹…

何で妹なんだろう…

好きなのに、好きって言えない…

近くにいるのに一番遠い…』


『お兄ちゃんと和美さん、付き合ってないんだって!

それだけの事なのにすごい嬉しい!

お兄ちゃんにギュッて抱き着きたい気分。

でも絶対ムリ!!

想像しただけで恥ずかしい』


勇人の言動で一喜一憂する日記の文字。

恋する気持ちが溢れていた。
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