また、君に恋をする
両親や友達が毎日見舞に来てくれて、その度に罪悪感が顔を出す。

寂しそうに


「覚えてない?」


と聞かれると、覚えていない自分に腹が立つ。

心配してくれるだけ苦しくなって、焦りだけが募っていく。


「焦らなくていいのよ…
生きててくれただけでお母さんは嬉しいんだから」


そんな気持ちを感じ取ってかけてくれた優しい言葉も、私にはただ辛いだけだった。

知らない人に囲まれて、神経ばかり擦り減らす毎日は、私から食欲や元気を奪っていった。

カウンセラーがつく事になったが、私は誰にも会いたくなかった。
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