仕組まれた恋愛     〜それでも貴方が…好き〜
「羽菜の母です。柴田くんって、   青柳の生徒さんなのね。」               「はい。           つまらない物ですが…どうぞ。」               俺、来る時に買ってきたお菓子を           渡した。               「気をつかってもらって有り難うね。    とにかく入って。」               「はい、失礼します。」                   案内されたのはリビングだった。               家族団らんって言葉がピッタリな         感じだった。               俺がソファーに座ると、羽菜ちゃんのお母さんが声をかけてきた。               「コーヒーで良いかしら?」                 「お構いなく。」                      「私も、ちょうど飲みたかったのよ。             こんなおばさんだけど、      一緒にお茶してくれない?」               「はい、僕で良ければ。」
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