あなたの第2ボタンあたしの恋の行方
やっぱり、振られるんだね。
出そうになる涙を、出さないようにあたしは、目を開け、唇を噛みしめた。そして、下を向いた。
「昼間は、本当ごめん。実は……」
この次は、聞きたくないよ。
「俺、柳下さんの事が好きなんだ。今更、遅いかも知れないけど。」
そう言って、加藤大貴くんは、自分の髪の毛をクシャクシャとする。
えっ……あたしを、好き!?
聞き間違いじゃあ、無いよね??