キミじゃなきゃ……。
家に帰るとお母さんが
オムライスを作って
待っていた。

「たっだいま-♪♪」

「ただいま………。」

「あら-どこ行ってたの??今日はあなた達が大好きなオムライスよ-♪」

「愛理、やったね!!」

「うん!!お母さんありがとう!!!」

晩ご飯を食べ終えて、
お姉ちゃんの部屋でマンガを読んでいると
お姉ちゃんが入って来た。

「愛理-。明日、メイクして行こうよ-♪♪」

「ん-。ヤダ!面倒だし」
「愛理にも好きな人がいるんでしょ??」

「うん。いたよ。でもそれも明日でおしまいだけど。」

お姉ちゃんは
しばらくキョトンとし、小さく「どういう事?」とあたしに尋ねた。

そしてあたしは全てを
話した。
するとお姉ちゃんは
あたしの手を握り、
「だったら余計に頑張らなくちゃ!!」と あたしの背中を押した。

「あたし、もう寝るね……。おやすみ」

「うん、おやすみ」

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